この記事ではFXのファンダメンタルズ分析をする上で重要な経済指標と決済発表について詳しく解説しておきます。
経済指標(決済発表)カレンダーもご覧頂けます。
そもそも経済指標って何?
経済指標とは、各国の経済や景気を数値化したデータです。
国内総生産、物価指数、失業率などの数値をデータにして、各国の経済状況を把握できる指標です。
シンプルに言うと「各国の経済統計情報」です。
公的機関によって発表されるので、これから為替市場がどうなるかを把握しやすくなります。
長期的にFXで収益を上げ続けるためには、経済指標の見方・読み方は知っておきたいです。
最も重要な経済指標とは?
FX取引をする上で最低限知っておくべき経済指標があります。
と言うのも、世界の経済状況は為替相場に反映されるからです。
特に、経済大国である米国の経済指標は多くのFXトレーダがチェックしています。
トレードする通貨の国の経済指標だけでなく、米国の経済指標も把握しておきましょう。
取引する通貨の国の経済指標は確認しておくべき
トレードする通貨の国の経済指標を確認しておくと、各通貨の長期的なトレンドを把握しやすいです。
下記の項目の他にも、各国における経済指標は意識的にチェックしておいて下さい。
国内総生産(GDP)
国内総生産は学校の授業でも習うので、ほとんどの方はご存知かと思います。
一定期間内に国内で作られたサービスやモノの付加価値の総額が国内総生産です。
各国の経済活動状況を測定する標準的な尺度なので、非常に重要度が高いです。
GDPは四半期ごとに発表されるので、必ずチェックしておきましょう。
因みにカナダだけは毎月GDPが発表されます。
小売売上高
小売売上高とは、国内で販売されている商品の売上額をまとめた指標です。
なぜ小売売上高が指標になるかと言うと、個人消費の動向が景気全体に大きな影響を与えるからです。
個人消費の動向は経済全体の動向を大きく左右するので、小売売上高を通じて、ある程度把握できるのです。
どの国も毎月発表しています。
国際貿易(貿易支出)
国際貿易は貿易支出とも言われています。
貿易支出と言う名称の方が一般的かもしれません。
国際貿易(貿易支出)は、輸入額と輸出額の差額を示したものになります。
輸出(収入)の方が大きければ黒字、輸入(支出)が大きければ赤字になります。
黒字の場合は自国通貨買いの要因となり、赤字の時は自国通貨売りの要因となります。
そのため、為替相場の値動きにもダイレクトに影響を及ぼします。
毎月、国際貿易(貿易支出)は発表されています。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入する商品の価格の平均的な動きを測定した数値です。
前年同月比での推移・変化に着目して分析すると、中長期的な為替レートの動向を判断するのに役立ちます。
消費者物価指数は日本では総務省から毎月発表されています。
生産者物価指数(PPI)
生産者物価指数という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、PPIはニュースで頻繁に耳にします。
生産者物価指数(PPI)は、生産者の卸売り価格の変動を指数化したものです。
製造段階別、品目別、産業別など様々な分類があります。
特に振れ幅の大きい食品やエネルギーなどを除いた「コア指数」が重要視されています。
生産者物価指数(PPI)はアメリカ労働省に毎月発表されています。
失業率
失業率は、労働力人口に占める完全失業者の割合のことです。
失業率はその国の経済状況を反映しているので注目されています。
失業率は毎月発表されます。
米国の最重要経済指標
米国の重要な経済指標は多いですが、中でも特に重要度が高い経済指標を紹介します。
雇用統計
米国の経済指標で一番注目度が高いのが「雇用統計」です。
雇用統計とは、労働市場の動向を細かく数値化した経済統計です。
中でもFXトレーダーは「非農業部門雇用者数」と「失業率」を特に気にしています。
非農業部門雇用者数は読んで字の如く、農業部門を除いた産業で働く雇用者数を示したものです。
アメリカ労働省から毎月第一金曜日に発表されます。
FOMAC政策金利発表
FOMACはアメリカの今後の金融政策の方針を決定する会合です。
米国の景気は世界経済への影響も大きいので、通貨の価値も変動します。
通貨の価値が変動するという事は、為替相場にも影響を及ぼすので、FXトレーダーはこのFOMACの発表を毎回注視しています。
国内総生産(GDP)
国内で一定期間内に新たに産出されたモノやサービスの付加価値の総額です。
米国のGDPは重要なので、ドルストレート以外の通貨ペアを取引する場合もチェックするようにして下さい。
ISM製造業景況感指数
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会が発表しているアメリカの製造業の景況感を示す指数です。
300以上の製造業企業の仕入れ担当役員にアンケートを実施して、その回答結果から指数を算出しています。
数値が50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を示します。
小売売上高
スーパー、コンビニ、デパートなどの小売業者の売上金額をまとめた指標です。
アメリカの個人消費の動向を把握する上で注目されています。
アメリカはは世界一の消費大国なので、景気動向を見極める上で最重要視されています。
消費者信頼感指数
消費者信頼感数は、消費者のセンチメントをアンケート調査して指数化した景気指標です。
CCIとも呼ばれています。
消費者心理を反映した指数で、個人消費の先行指標として注目されています。
前回よりも数値が高ければ景気向上と判断され、ドルは買われやすくなるため、特にFXトレーダーからは注目されています。
FX初心者なら経済指標を意識しよう
経済指標はFX初心者から上級者まで必ず意識しておきたいです。
特に米雇用統計は世界中のFXトレーダーの注目を集めています。
もし、海外FXの口座開設を検討するなら以下の記事を参考にして下さい。
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